トークショー:アフガンの戦災孤児支援、生井さん 活動再開目指す/徳島

 米同時多発テロから9年を迎えた11日、02年から6年間にわたり、アフガニスタンの戦災孤児を支援してきたストレスカウンセラー、生井隆明さん(66)=東京都文京区=らのトークショーが徳島市のあわぎんホールであった。生井さんは「米国軍が撤退したら内戦も予想される。庶民は苦しい状況になるかもしれない」と話し、支援活動の再開を目指す考えだ。【山本健太】

 鳴門市賀川豊彦記念館(同市大麻町)の呼び掛けで実現し、約50人が参加。伴武澄・共同通信社ニュースセンター整理部長とのトークショー形式で、現地で撮影した写真を見せながら、体験談を語った。「現地に戦災孤児のストレス専門のクリニック『アジア戦災孤児救済センター』を建てると、1カ月で約1万人が訪れた」  アフガンでは、生活のために子どもたちが1カ月100ドルほどの収入が得られる少年兵として軍に入隊することがあるという。生井さんは「求められるのは、自分たちで食べることができる状況を作ること。そうすれば、子どもが戦争に行かなくてもよい」と切実な思いを語った。今後、農業などの支援活動を再開予定で、政府にも資金援助を求める。 (2010年9月12日毎日新聞徳島版)

 遊山箱:アフガニスタンの戦災孤児を支援する…/徳島

 アフガニスタンの戦災孤児を支援するストレスカウンセラー、生井隆明さん(66)の現地での体験談を聞きました。「戦争下で生き残った子どもたちは一生、惨劇があった事実を背負わなけれならない」との言葉に胸が締め付けられました。

 PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ子どもたちのため、02年、現地に戦災孤児のストレスを専門に診断するクリニックを建設。6年間にわたって、心のケアだけでなく、農業支援なども続けてきたのですが、武装勢力に狙われたことなどを理由に、いったん帰国したそうです。

 生井さんは「老後生活はまだまだ」と言い、収入を得るため少年兵になってしまうアフガンの子どもたちを救いたいと、再び現地に赴く意向です。世界にはまだまだ紛争地域があり、過去に日本人も命を落としています。それでも、子どもたちを救おうとの姿勢を貫く生井さんの信念に感動しました。【山本健太】 (2010年9月15日毎日新聞徳島版)

アフガン戦災 子ども被害報告
 徳島市内で平和集会   徳島新聞9月12日朝刊

 NPO法人賀川豊彦記念・鳴門友愛会は11日、平和集会「アフガン問題を考える」を徳島市内のあわぎんホールで開いた。2002年から6年間、アフガニスタンで戦災孤児の救済活動に取り組んだ生井隆明さん(66)が現地の様子を報告し、約50人が耳を傾けた。
 賀川没後50周年事業の一環。票言、賀川が理事長を務めた国際平和協会の会長で、共同通信社整理部長の伴武澄さん(59)との対談形式で行われた。
 生井さんは、戦闘で家族を失い、心に深い傷を負った子どもたちの様子を写真を交えて紹介。痛み止めの薬の代わりに麻薬を使ったり、仕事がないため少年兵になったりする深刻な状況についても解説した。
 その上で、貧民救済事業に力を尽くした賀川の行動力を見習わなければならないと強調。「アジアの平和にどう貢献するかを一緒に考え、行動してほしい」と訴えた。
 徳島大学総合科学部4年の丸橋裕子さん(22)は「治安が悪い中で、救援活動を続けた覚悟はすごい。自分も何ができるかを考えたい」と平和問題に強い関心を示していた。(徳島新聞2010年9月12日朝刊)

財団法人国際平和協会 1946年、戦争防止と核兵器廃絶を目指して賀川豊彦らによって設立。後に世界連邦運動に参画。1952年、広島市に世界連邦運動アジア大会を誘致、戦後のアジア・アフリカの独立気運を促す。世界連邦日本国会委員会、世界連邦宣言自治体全国協議会は現在も続く。

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