Top Page
backnumber



メルマガ

国際平和









□□■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

    メルマガ国際平和 No.46         2003年12月28日
                       http://www.jaip.org
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■□□□□


  ガーナからやってきたよさこい大使

             中田 昌志(和田製糖常務)

 よさこい、よさこい、良い事が来る、よい世の中が来る、世界平和が来る

 二〇〇二年七月、恩師である古谷俊夫先生の叙勲祝賀会開催中、ガーナに赴任
した浅井和子特命全権大使よりメールがとびこんできた。

「ガーナで『よさこい踊り』を開催したい。日本は今までのように援助は出来な
い。金の切れ目が縁の切れ目にならないように人と人との交流が大事だ。『踊り
大好きなガーナ』の人たちに故郷土佐のよさこい踊りがぴったりです。『よさこ
い踊り』持ってきてほしい」

 早速、友人と相談、鳴子よさこい踊りのビデオテープをガーナへ送った。ガー
ナ側では、踊りが大好きで「踊っていると神様と一緒になれる」と信じるガーナ
国立劇場館長がインストラクターを集め、オリジナルよさこい踊りの創作に取り
掛かった。

 音楽、踊りができても、肝心の衣装並びに鳴子がない、高知で寄贈してくれる
ところはないか問い合わせするも反応なく、さて如何したものかと思案した。個
人では世間が認めてくれない。そこで、一〇月一五日「ガーナで?よさこい?支
援会」(会長・古谷俊夫)を設立、高知県庁で趣旨を発表した。

 NHK、高知新聞などの報道によって、法被・浴衣六五〇着、鳴子一〇五〇丁、
それに賞品として川鉄商事よりサバ缶詰一万個が寄贈された。それにもまして、
土佐高校同窓生、浅井大使の友人知人、大勢の方々の厚意により運営資金の調達
も出来る見通しとなった。

 土佐の〜♪  高知の〜♪ はりまや橋で ・・・・・・

 アフリカ・ガーナの大地で観客数千人。『よさこい音頭』が大音響で響きわり、
ガーナの踊り子たちが、出陣の如く砂塵をあげて一斉に踊りだした。

 Aグループ二〇〇人。日本人会、柔道クラブ、トヨタ、伊藤忠など、もちろん
日本より参加した二一名も、にわか踊り子となっての熱演となった。さらに、B
グループ五〇〇人、八チーム(一チーム約六〇人)が続き、太鼓の響きと共に熱
気がガーナの空に舞い上がった、柔軟な筋肉、バネ、リズム感は日本人には到底
まねの出来ない天性のものを感じた。グランドを一周、正面審査委員前での踊り
は熱気が頂点に達する。「審査員にこれでもどうかこれでもどうかと、妙技を披
露して踊り迫ってきたのには驚いた」と日本からの同行者代表・溝渕審査員が評
していた。竹のぼり、皿回し、アクロバットありで、まるでサーカスかと思った。

 表彰では、三位チームは発表と同時に大喜び、二位チームの選手は喜ぼうとす
るが、チーム代表不服の表情に途惑う。優勝チームは、授与された松尾高知市長
フラグをかざしてグランドを凱旋しての大喜び。

 高知でジャズダンススタジオを経営する国友須賀先生は「高知のよさこい祭り
では順位をつけないで賞を与える。あの悲しい表情を見るのは辛い・・・」とあ
まりに強い競争心に心を痛めた。

 しかしガーナで側の開催責任者は「ガーナは、前進して良い国づくりをしてい
かなくてはいけない、競争して打ち勝っていかなかなくてはいけない、悔しけれ
ば努力して負けないようにすることだ。ガーナはそうして発展するのだ」と意に
介さない。実は参加チームが部族単位であったことを、同行した高知新聞の大山
哲也記者の記事により帰国後知ることとなった。

 ともあれ、よさこいのガーナ競演は成功裡に終わった。日本より参加した国友
先生らジャズダンスのプロたちは「ガーナ人による踊りの練習を始めて見た時、
感激し涙が留まることを知らなかった」と述懐した。

 そして、年が明けて二〇〇三年六月、「ガーナのセント・ピーターズ高校生三
〇人が来日するので土佐高関係先でホームステイをお願いしたい」との第一報が
入った。昨年、土佐高の森本教頭が、同校を訪問したことにより国際交流が始ま
っていた。まさか来ると思っていなかったが、現実のこととなった。

 セント・ピーターズ高はガーナ有数の進学校で、ガーナの将来のリーダーたち
を高知に迎えることに異論はなかった。昨年のガーナでのよさこい交流が早くも
一つの芽を育んだのである。来日の日程は八月二五日から九月九日まで。全国に
散らばる土佐高OBと青年海外協力隊のガーナOBらによるメーリングリストの
ネットワークが動き出してスケジュールが練られた。

 中高生を対象とした『プレよさこい甲子園』に参加することを軸に、ガーナ産
カカオを使用するロッテのチョコレート工場や世界に誇る最先端のトヨタの自動
車工場、NHK、新幹線、京都、瀬戸大橋など盛りだくさんの見学先が決まった。

 トヨタの見学で生徒たちは当日夜、車の夢を見て眠れなかったそうだ。なんと
言っても、人気ナンバーワンは、スポーツカーレクサスであった。京都では、関
西大学の久保田真弓教授率いる大学生の案内で清水寺を参拝。生徒一人が托鉢僧
にお布施を上げたところ二人三人と続いてお布施をしたのには感心をした。ガー
ナ人は施しの習慣があり、そのことがごく自然に身についていることを知ること
となった。

 高知到着後、ホームステイ先の紹介、土佐高等学校始業式参列、歓待を受けて
の授業参加、バスケット、サッカーの試合、空手の指導など在校生との交流を図
った。

 また森本教頭、山口さん、塹江さんの案内で馬路村を訪問。生徒たちは村挙げ
ての大歓迎を受け、農業実習や餅つきなどをした。日本文化や風習に触れる大変
意義のある楽しい研修であったようだ。

 セント・ピーターズ高一行は国際親善大使として、松尾徹人高知市長を表敬。
同市長は「よさこいを通じて縁が出来たことをうれしく思います。素晴らしい踊
りを見せてください」と歓迎の挨拶。引率者のレノア神父は「交流を通じて平和
な世界を一緒につくりたい」と応えた。日本の印象を聞かれた生徒は、「やさし
くて、親切な人が多い。みんな一生懸命働いている」と感想を述べた。松尾市長
より、記念品として生徒たち一人一人に鳴子が贈られた。

『プレよさこい甲子園』への参加は土佐高校生と合同参加だった。九月五日、六
日、国友須賀ジャズスタジオで、よさこい踊りの特訓が行われた。音楽はガーナ
音楽とよさこい音頭を合わせた浅井大使による編曲、踊りはガーナ国立劇場踊り
の先生による振り付けである。メンバーは、セント・ピーターズ高一八人、土佐
高六一人、須賀ジャズ土佐女子高七名の総勢八六人。

 NHK、TV高知、高知放送の取材が入ったことが生徒たちに適度の緊張感と
励みを生み出し、疲れを忘れての特訓となった。スタジオでの練習終了後も表の
広場で自主練習を続ける光景を見て、目頭が思わず熱くなり、本番では練習の成
果を信じて、それぞれ自分の踊りを思い切って踊らせたいと思った。

 九月七日、快晴の高知中央公園で、『プレよさこい甲子園』が開幕。残暑厳し
くガーナ以上の暑さだった。ガーナ土佐合同チームがよさこい踊りを始めると、
観客はアット驚いた。日本にないリズムとビートの利いた音楽。そして、彼らの
柔らかい筋肉が躍動した。ガーナ高校生一八名は、よさこい踊り以外にガーナの
踊り、『ザザザ・ウガガ・ウガガ』の音楽でも踊った。松尾高知市長より特別賞
として特大鳴子が授与され大いに気勢を上げた。

 サヨナラパーティーは総勢二〇〇人。時の経つのを忘れての懇親サヨナラ会と
なった。「よさこい鳴子踊り」を通じて、国際親善交流が図られたことは、世界
平和につながるものと信じた。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■■■■■■■■重要■■Pubzine版メルマガ配信変更のお願い■■■■■■■■

 これまで配信をお願いしていました「めるまがPubzine」のサービスが来年
2月9日で閉鎖されることになりましたので、配信サービスを「まぐまぐ」
に変更しました。お手数ですが、下記サイトで「まぐまぐ」への配信手続
きをした上で「Pubzine」の購読解除をお願いいたします。

 http://www.jaip.org/haishin2.htm

 『Pubzine版国際平和』の発行は12月31日(予定)で終了します。

 分からない方は配信希望アドレスを添えてメールをいただけば、当事務局
で配信元の変更を行います。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 財団法人国際平和協会 編集責任:伴 武澄 mailto:kyokai@jaip.org
 バックナンバー  http://www.pubzine.com/detail.asp?id=20632
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Quest for International Peace


財団法人国際平和協会 〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-7-1103 電話 03-3470-5013