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□□■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ メルマガ国際平和 No.23 2003年05月04日 http://www.jaip.org □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□■■□□□□ 奨学金を30も受給したことが誇りとなるアメリカの高校生 萬晩報主宰 伴 武澄 アメリカのサウスカロライナ州の日本企業に勤める若手技術者からメールをもら ったことがある。初めての海外勤務としてアメリカ東海岸に四カ月住んだ新鮮な 驚きが書いてあった。 「いやー、こっちの高校の卒業式でさ、奨学金をもらうことになった生徒とか発 表するんだけどさ、すごいやつは30ぐらいもらってたぞ」 息子が地元の高校に行っていた日本人がその卒業式に参加して、こんな感想を 洩らしました。日本の奨学金制度や日本人のお金の使い方に対して考えさせる内 容でした。私たちのアメリカ論議が始まりました。 私たちは、アメリカでの奨学金のもらい方、そしてその種類の多さに驚きまし た。日本の奨学金制度で私たちが知っているのは日本育英会です。ただ育英会の 選考基準に保護者の収入が入っています。そのせいとはいえないかもしれません が、奨学金は貧乏な子がもらうものだと、奨学金をもらうことに少し引け目を感 じていました。また企業奨学金もありますが、これは給料の前借り若しくは借金 のようなもので、いずれにしろ余りイメージの良いものではないようです。 しかし、アメリカ社会では奨学金をもらえるのは、その生徒が優秀であるから にほかならず、両親や親戚がどうのこうのは関係ありません。そういった意味で 卒業式に奨学金の受領の発表があることは、その生徒の優秀さをまさに賞賛して いるのです。また、アメリカの奨学金はほとんどの場合返却する必要がありませ ん。これも奨学金をもらいやすい理由の一つになっています。 多い生徒で30種類、全員で30人ぐらいの生徒がもらうのですが、こんな3 万人ぐらいの片田舎の町の高校で30種以上の奨学金が配布されることは驚きで す。しかも、よくよく話を聞いてみると、結構個人で出されていて、地元のピザ 屋の親父とか普通の人が奨学金のドナーとなっています。 金額も500ドルからあり、「それなら俺だって」と思わせるものです。しか も地元の人が集まっている高校の卒業式で「XXピザから1000ドル」とやる のですから、ちょっとした広告です。このような寄付は、アメリカでは無税で必 要経費と同じ扱いになります。アメリカは税金が高いので、税金を払うぐらいな ら、奨学金に出してあわよくば店の評判も上がってと考える経営者はごまんとい るでしょう。 また、自分の子供が奨学金で大学に行ったりすると、その親は浮いた金で、自 分の子供以外に同じように奨学金を出してやろうかと考えます。そしてそれは無 税です。年収10万ドルの人は3000ドルぐらい簡単に出すでしょう。現に私 も「500ドルぐらいなら出すよな」と思いました。こういった人に金を与えや すい風土なのです。 将来この子供たちが大きくなった時、財政的な余裕がある生活が出来るように なったら、やはり無償の奨学金を出すでしょう。 「情けは人の為ならず」という諺があります。本来の意味は、情けをかけること はその人の為だけではなく、まわりまわって自分に帰ってくるという意味です。 しかし最近では、情けをかけることはその人のためにならないから甘やかして はいけない、という意味に変わってきていると聞いたことがあります。(いつに なったら帰ってくるかわからないくらい)将来的な損得を見詰めていた目が、目 先の損得にだけにこだわるようになった捻じ曲がった合理主義に、日本人はいつ から変わったのでしょう。 みなさん、この奨学金の話を聞いてどう思いますか。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 財団法人国際平和協会 編集責任:伴 武澄 mailto:kyokai@jaip.org バックナンバー http://www.pubzine.com/detail.asp?id=20632 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 配信システム: Pubzine( http://www.pubzine.com/ ) 購読解除: http://www.pubzine.com/detail.asp?id=20632 問い合わせ: fwgc0017@mb.infoweb.ne.jp |
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